Program andInstallation, 2013
Sankaku, Nara, Japan
Computer, USB Mouse, USB hab etc.
Rechner, USB Mouse, USB hub uzw.
コンピューター、USBマウス、USBハブ 他
この3つのプログラムは、コミュニティの潤滑な意思決定を補助する物としてとして制作しました。 勿論、美術作品と言う特性上、完璧な民主主義を実現する物ではありません。出てくる答えは良く言えばユニークで、場合によっては意味不明です。しかし、創造的なアイディアが必要な場面で、好き嫌いによる無益な議論のストレスを少しだけ軽減してくれるかもしれません。
絶対的な決定権が特定の人物に無い集団において、発言者の押しの強さや利害関係による決定事項が結果的に集団に不利益をもたらす場合があります。 少数の専門家の意見より多数の一般的意見が必要な場合もあります。 そのような状況でこの作品が直接的回答は出さないまでも、何らかの選択肢を提供出来るかもしれません。
kokkurisannは名称通り、1つのコンピューターで複数(理論上最大127個接続可能らしい)のマウスが一つのカーソルを共有出来る事を利用した、電子コックリさんです。
集団に関する何らかの名称を設定すような建設的議論が難しい状況や、無駄に長引く議論のリフレッシュに効果が期待されます。 古典的コックリさん同様、稀にお化けを呼び寄せてしまう可能性もあるのでご使用は自己責任でお願い致します。
想定最大人数分の10個のマウスを接続するにはUSBハブが必要となります。
counterはこのバージョンでは10名以下の参加者を想定した、無記名投票システムです。
それぞれのマウスのクリックがトリガーとなりカウントされるので、投票数の合計が参加者数と一致しないアマノジャクのいる集団では、少し手間ですが紙に書き、無記名のまま投票箱に入れる古典的なやり方にスイッチした方がいいかもしれません。ただしこの場合の方がより、集計、司会進行を担当する人物にとって結果を操作しやすい状況である事を説明しておく必要があるでしょう。
マウスを使ったやり方ではなく、専用のハードを用意する事でも対応出来ますが、現段階では汎用性を考慮した仕様となっております。
展示で公開された「ただだだ」は機械的乱数を用いた文字列の自動記述ソフトで、議論の場での視覚的BGMとしてデザインされています。 図書館で偶然手に取った一冊の本から、おかれた状況に最適の解決策を見つける事があります。 またその言葉が自分や特定の誰かから出たと言う事で、良く思えたり悪く思えたりする事で、正確な判断が出来ない場合があります。 この機械仕掛けのミューズはただ無慈悲に、無計画に言葉を静かに吐き出すだけですが、求める人にその人の価値観の外側にある可能性を提示する事があるかもしれません。 今回の仕様では、ウィキペディア等に記載されている基本単語に加え、時期的に憲法改正が話題に上っていたので、現行の憲法から名詞を抜粋して追加してあります。
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