"Danjiri" It Yourself

Workshop and Performance, 2019
Konohana Arts Works, Osaka

Ceder etc.
杉材等


大阪市此花区の青少年育成を目的としたワークショップで制作。
普通アーティストは余所者として各地を回り、行く先々の伝統文化に触れながら、地元の人にはない外からの目で地域を見て、また外に向かって紹介したり、住人に向かって地域性の再認識の機会を提供したりするが、ここでは自分の住む町で、自分の仲間たちや、近所のおじさんたちと話しながら、幅広い年齢層からの興味を得るトピックとして、「だんじり」の制作をすることにした。

大阪の「だんじり」の起源は諸説あり、大阪城の築城の資材運びがもとになっているとか、参勤交代の御形船がモデルだとか言われているが、伝統文化にも適者生存の原理が適応されるなら、後世に残すためには継承、発展が不可欠であり、地元民である我々が自分の住む土地の歴史と向き合い、現代に適応する形を考えたいと、中高生たちと意匠のブレインストーミングを行って、デザインから一緒に考え、木工の作業も一緒に行った。

週末ごとに集まり、もともと関係のあった地元のだんじり保存会の若手メンバーや畳屋さん、近所のお姉さん、祭り好きの不動産屋さん、工務店さん、家具作家さん、学校の先生達と交流、協働しながら、公開制作を行い、最終的にはだんじり囃子を叩きながら地域で曳行を行った。



協力
  住吉神社地車保存会「舞鼓」の有志の皆さん
山田畳店
POS建設観察設計研究所
宮下昌久