Electronic Blind Foodball

participative installation, 2016
Mikke Konhana 2016, Osaka

Micro controller, Ball,etc
Mikrokontroller, Ball u.z.w.
マイコン、ボール他


Blind soccer is one of a few barrier free sport, that able-bodied person can play person with disabilities together. But when a ball has been stopped moving by using ordinary ball with bells, no one of a player knows any more where a ball is. Therefore an able-bodied person carries a goalkeeper, a caller behind the goal and a director in a side, instruct each a player what to do.

i would feel not too happy when i imagine to play.
The picture of person with disabilities who can't move without directions of able-bodied person.
There i see a distance from idea of normalization.

If there is electronic sound source inside of ball, so,even if the ball stops still can find the ball without telling by someone from outside. And also behind each goal and all the player, has set electronic device with different sound, can blind soccer be concluded only by space recognition of sound? I came to idea of this plan from this question.


ブラインドサッカーは障害者と健常者が一緒にプレーできる数少ないバリアフリーなスポーツだが、ただの鈴の入ったボールでは、ボールが静止した時、プレーヤーの誰もどこにボールがあるか分からなくなる。その為、キーパー、相手ゴール裏のコーラー、サイドの監督は健常者が担い、逐一プレーヤーに指示を出す。

これでは、もし自分がプレーするという時には、若干抵抗があるし、ノーマライゼーションの思想とはかけ離れた、指示を出す健常者と指示がなければ動けない障害者の姿がそこにはある。

サッカーは本来、手という人類最大の利器を使わないという不自由以外は極めて自由なスポーツで、ゲームが動き続ける特性上、プレーヤーの想像力がゲームの内容に直接的に影響するし、それがサッカーの醍醐味でもある。

もし、ボールの動きが止まってもボールから音がなるような仕組みで、両ゴール、各プレーヤーにも音源が設定してあったら、音の空間認識のみでブラインドサッカーは成立し得るか?という疑問からこの企画の着想に至った。

結果;

深夜の公園という、比較的静かな環境でテストプレイを実施したが、風の音や環境音で5メートル離れたボールの音は聞こえず、一方のゴール前にいると逆サイドの音は聞こえないという、音量の問題があった。

ゴールの位置がわからず、ボールの位置はある程度つかめた為、小学生のサッカーの試合のように、全員がぞろぞろとボールの音につられて、あっちに行ったり、こっちに行ったり。

ポジションを明確に決めずに始めてしまったこともあるが、一番の原因はこのゴールの音が小さかったことだと思う。
守るべきゴールと攻めるべきゴールの音がある程度どこからでもつかめる音量であれば、コート全体をある程度想像することができたのではないか。

理想的な音量は、
ゴールに設置する音源>ボールの音源>プレーヤーの音源


サイドラインも本来壁に囲まれているが、屋外という状況の為、設置できなかった。ボールが大きくフィールドを外れた場合、審判ポジションの人物がボールをフィールド内に返したが、理想は環境音が遮断できる室内で、アイスホッケーのコートのように壁に完全に囲まれていることが望ましい。

逆に完全に閉鎖した空間で真っ暗の中プレーするのもいいかもしれない。
観客は赤外線カメラの映像で試合を観戦する。
閉鎖された空間であれば物音を立てても試合の邪魔にならないし、目隠しの必要もない。

キーパー抜きの4人対4人でデモプレイを行い、3交代。20人弱の参加者があったが、中には自分のようにまるでボールに触れない物もおれば、明らかに人より多くボールに触り、ゴールの位置を確認して、得点を決めた人物がおり、音のみによる空間認識の可能性を感じた。

全く違うスポーツになってしまったと言う人もいるが、フェンシングの電気判定や野球やサッカーのリプレイ判定のようにスポーツは進化するものだと思う。

様々なIT技術を用いた支援機器が開発され、障害者福祉の支援の形も劇的に変わりつつある。
もしかしたら、ハンディキャップを支援機器で克服したパラリンピッックの選手の記録が本家のオリンピックの競技の記録を超えるのが当たり前になる日は目前に迫っているのかもしれない。